秋あきの天あめ
雲くもの間ま繋つなぐ
蜘蛛くもの糸いと
落おち葉ばかけられ
時ときも止とめにけり


現代語訳

秋空の雲を縫う蜘蛛の巣に木の葉が一枚、
時の流れさえ止めてしまったかのように。


ことばがき

本当は、うっすらと雲が浮かぶ晴れた秋空を眺めようとしたのですが、木々の間に蜘蛛の巣が張っていて景色を遮っていました。その時、「雲くも」と「蜘蛛くも」が同じ発音であることに気づき、この歌を詠みました。


勉強・雑談

  • 止めにけり:完了の「ぬ」の連用形である「に」に「けり」が付いている形ですが、「けり」が過去か詠嘆かによって解釈が異なってますね。ここでは②「…てしまったのだなあ」という意味を込めたつもりです。